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                     会 計

 海外登山を行なうには、多額の資金が必要となる。しかし、我々の場合、学生中心の若い隊と いうこともあり、当初から資金集めにはかなりの困難さが予想された。そこで、支出の面で削れ るところは徹底的に削るという方針でのぞみ、同時に、後援会からの援助依頼というかたちで各 方面の方々に寄付をお願いして回った。
 その結果、装備、食料、医療では、数多くの現物寄付、貸与をしていただき、大幅に出費を抑 えることができた。また、最終的に隊員が4名に減少した為、多少の個人負担金の追加もやむを 得ないと思われたが、多くの方々から予想を上回る寄付をいただき、何とか予算どおりの資金を 得ることができた。
 輸送費に関しては、1,420円/kgと非常に高く予算をはるかに上回る額になったが、手荷物が限 られていた為、ほとんどを別送扱いにせざるを得なかった。また現地の旅行代理店への支払いは、 依頼事項が多かった為、かなりの予算を組んでいったが、交渉次第ではもっと安くできたのでは ないかと思う。山であったイギリス隊の「too much」という言葉が今も耳に残っている。その他、 登山科の値上げや、出発が遅れたことによる通信費、隊荷保管料の増大、さらに通関時に賄賂を 要求されるなど思わぬ出費もあった。
 尚、収支表には記載していないが、緊急時の対策費として、岡田恒則OB、白石崇OBより計 100万円をお借りしていった。幸い必要となることもなく、帰国後お返しすることができた。
 最後に、この場をかりまして、御協力いただいた皆様に改めて厚くお礼申し上げます。
                                   (記 佐々木貴徳)

                      保 険

 遠征期間中の事故に備えて、隊員全員に保険をかけていったが、最近の海外登山での事故の多 さを反映しでか、取扱い保険会社も少なく、その内容は一般の海外旅行保険と比べて驚くぼど割 高である。我々は、西遊旅行社を通じ東京海上火災の海外旅行傷害保険(運動危険割増)に加入 した。内容は、傷害、疾病とも、死亡時は100万円、治療費用は50万円を限度として保険金が支 払われ、別に、救援者費用が100万円を限度として支払われるものであった。掛金は3ケ月間で 1人44、150円であった。尚、先に帰国する佐々木隊長は、期間と補償内容を変更して契約した。 保険金の受取人は、事故後の処理の関係から中村信明山岳会理事長とした。リエゾンオフィサー の保険はインド登山財団で掛けてくれることになっており、ポーターの保険は、必要ないと思われたので掛けなかった。
                                    (記 佐々木貴徳)


補 足 説 明

〈総収入〉
 山岳会からの援助金は小屋会計、OB会費、山岳部からの収入。
〈総支出〉
収支一覧表
○国内支出 
 輸送費は松山からニューデリーまでの隊荷の航空輸送運賃と、帰りの大阪から松山までの隊 荷の輸送運賃と通関科。登山科はマンダT峰の場合7、500ルピー(1983年1月改定)。
○国外支出
 旅行代理店支払は、渉外報告を参照。滞在費はニューデリーにおける宿泊、食事、交通等に 関する費用。輸送費はニューデリーから大阪までの隊荷の航空輸送運賃。雑費には、隊荷の保 管科、通関時の賄賂その他が含まれている。
○帰国後残務処理費
 フィルムの現像、スライド作成科、通信費用、及び報告書作成準備金。

   
          収支一覧表

総 収 人   総 支 出  
一般からの寄付金 848,000 国 内 費 用 2,514,971
山岳会員からの寄付金 604,000 国 外 費 用 1,108,236
山岳会からの援助金 327,543 帰国後残務処理費 201,767
隊員個人負担金 2,000,000    
雑 収 入 45,431    
3,824,974 3,824,974
       
国 内 支 出   国 外 支 出  
渡 航 費 844,000 旅行代理店支払 757,966
輸 送 費 741,340 装 僕 費 6,684
登 山 料 223,895 食 糧 費 17,328
装 備 費 236,214 滞 在 費 116,839
食 糧 費 92,658 輸 送 費 135,652
医 療 費 4,110 雑 費 73,767
保 険 料 146,600    
事 務 費 133,556    
雑 費 92,598